中学生の頃から集めたカセットテープ数百本。
愛妻からは「はよ捨てんさいや」と言われますが、私の大事な婿入り道具、そう簡単にはいかないのです。
ツタヤやブックオフに通い、CD化を進めているわけですが、なにか違和感があるのです。
音質は、30年以上も前のテープと新しいCDのそれとは歴然としていますが、「その心地よさ」というと、やはりテープのもんなのです。
A面~B面とひっくり返して録音した手間や、なにしろ青春時代から現在のおっさんに至るまでの苦楽をともにした間柄、友情すら感じます。
「家」に比べれば全く安いものではありまして、比較の対象にはならないことは承知の助ですが、いつまでも「愛着」をもってくらしていける「家」とはなんだろう、と考えながら古いカセットテープでホテルカルフォルニアを聞く暑い日の休日でした。
ブルースマン田村