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熊本に行きました。


日曜日に、熊本に行ってきました。木造住宅を建設する地域工務店のネットワークと、全建総連と云う建設労働者・従事者で作る団体が一緒になって組織した『全木協』が携わる、「応急仮設木造住宅」の建設現場の視察です。
東日本大震災の時に、従来の仮設住宅の様々な問題点が浮き彫りになり、大きく報道されました。
その事態を受け、地元の工務店のネットワークが建てた木造の仮設住宅が、住心地がよいとのことで、高い評価を受けました。
 その経験に基づいて、さらに良質な仮設住宅を建てることになったようです。
当初は、県や市との協定を結んでいなかったことがネックで、発注はすべてプレファブだったそうです。JBNや全建総連の後押しもあって、
当面の3OOO戸のうちの1割ほどの発注があったとのことです。もっと増えると思われます。

KKN=熊本の工務店協会の会社と大分(九州)・四国・中国の職人さんたちが建設に携わっています。

熊本駅からバス2台で阿蘇市の現場に向かいました。駅の周辺も、よく見ると道路の縁石が傾いたり、駅前のマンションのアプローチが壊れたりしていました。

この日は、大型バスでの移動だったため、交通の制限があり、益城町など甚大な被害の状況は見ることができませんでした。







阿蘇市内牧(うちのまき)仮設団地
体育館の駐車場を使用しての建設です。
ライフラインの整備も比較的スムーズにできたようです。
基礎が完成し、上棟直前でした。
全工程は2週間です。
通常の仮設住宅の基礎は、木杭やブロックですが、このプロジェクトでは、鉄筋コンクリート製の本格基礎。しかも寒いときにはマイナス10度になる気候を考慮して、基礎断熱が施しています。床下の配管にも保温がしてあり、追い炊き配管もあります。19戸だそうです。

車で10分ほどの次の仮設団地は、阿蘇北中学校の跡地でした(阿蘇市三久保)。平成の合併のあおりで、各地の小中学校が統合されたそのあとにに仮設を建てる。
少し複雑な気持ちになりました。
この現場は、上棟が済み、ガルバリウム鋼板の屋根をふいたり樋を掛けたり、中では大工が間仕切りを起こしたりと、急ピッチで進んでいました。26戸と集会所の建設です。
サッシガラスはLow-E仕様、外壁にはタイベックシルバー+通気+杉板の縦張り。
断熱はセルロースファイバー充填です。
県産材・地域産材を使うことによって、地域にも災害復旧の予算が回ります。

お気づきのように、この「仮設住宅」は、2年や5年で使わなくなるといった考え方ではないようです。
どちらかと云うと「災害復興住宅」といってもよいほどの造りになっています。

繰り返される自然災害からの教訓と、被災された方々の生活再建がなかなか厳しいといった現実が生かされています。
バスの中で、やっと余震が少なくなっているのかなと話をしていました。
その夜の震度5の余震のニュースにはびっくりしました。
被災地の皆さんの心労が思われます。
 
中央構造線に沿って、中国地方でも地震が起こる可能性を見据えて、
広島県工務店協会も、準備する必要性を、強く感じました。
 
後藤